受験する人の中には、厳しいライバルとの競争に打ち勝つために予備校に通う人も多くいます。とはいえ、一口に予備校と言っても選ぶ所によって特徴は大きく異なるため、しっかりと見極めた上で選ぶことが大切です。医学部を目指す場合には幅広い分野の勉強を教える大手と、医学部受験に特化した予備校の2種類の選択肢が用意されています。一見すると後述した医学部専門の方が効率が良さそうに思われますが、大手だからこそのメリットもたくさんあって、その一つが講師の質です。 全国に学校を構える大手と呼ばれる予備校は、資金に余裕があることで知名度と実績を誇る一流の講師を集めることができます。こうした講師達は指導力が高く、効率良く実力をアップさせることが可能です。医学部受験における大手の利用は費用面にもメリットがあります。必要となる費用は学校によって若干の違いはありますが、医学部専門の予備校では平均で年間数百万円、高額な所では1000万円近く掛かるケースも少なくありません。それに対して大手の予備校は平均数十万円、高くても100万円前後となっています。大学は入学後も多くのお金が必要になるため、受験の先を見越して少しでも出費を抑えたいという人にとってこの点は大きなポイントです。
予備校の選び方にはいくつかの見極めポイントがあって、その一つが明確な目標設定です。医学部のある大学は数多くあって、どの大学に進学するかによって必要となる受験対策も大きく変わってきます。大手予備校の中には特定の大学の合格率が高い所もたくさんあるので、志望する大学に強い予備校に通うことで受験を有利に進められるのです。とりあえず医学部に入れればいいから合格できる大学を目指すなどとあやふやな考えではなく、目標を立ててそこに向かうことが重要になります。
授業スタイルも大事なポイントの一つです。予備校は大きく分けて集団と個別の2種類のスタイルに分けられています。マンツーマンとも呼ばれることのある個別指導塾は生徒の能力に合わせた指導が受けられて気軽に質問ができるのが魅力です。それに対して集団指導塾は実績が豊富な講師の授業が受けられる、ライバルと一緒に学ぶことで競争意識を高められるというメリットがあります。どちらにも一長一短の特徴があるので必ずしもこれが正解というものはありません。集中して勉強をしたいなら個別、質の高さを重視するなら集団といったように自分が求める勉強のスタイルに合った所を選ぶことが大切です。